CAPUTOで作るフランスの粉もの Vol.6【Cake salé ケーク・サレ】2022.03.18

3月のCAPUTOで作るフランスの粉ものは、ひき続き『クラッシカ』を使って、お惣菜感覚の甘くないケーキ、ケーク・サレをご紹介したいと思います。作られたことがある方も多いのではないでしょうか。

通常ケーク・サレというと、粉とオイル、卵、牛乳とお好みの具材で作りますが、今回は牛乳だけでなく香りづけに白ワインもたっぷりと入るレシピにしました。水分との相性が良い『クラッシカ』ならではのレシピです。水分が多く入ると、粉と水分を馴染ませるためについ混ぜすぎてしまいがちなのですが、混ぜすぎてしまうと重い感じに仕上がる原因に。粒子が細かく、水分の馴染みが良い『クラッシカ』を使うことで水分をすっと抱え込んでくれるので、作っていてとても混ぜやすい感触です。
また、国産の薄力粉を使ってたくさんの具材を詰め込むと膨らみが悪くなる場合がありますが、この『クラッシカ』なら、コーンスターチや片栗粉を加えたり、薄力粉と強力粉を混ぜたりする必要もなく、ふんわり軽い仕上がりになるのも嬉しいポイント。

そしてケーク・サレといえば、中に入れる具材をいろいろと変えて作れるのが醍醐味でもありますよね。
今回は、春に是非ご紹介したい南イタリアのジューシーなロゼワインと合わせたくて、スモークサーモンを選びました。サーモンの他には、相性の良いフェタチーズやケッパー、ディルをたっぷり入れて具沢山に。アペリティフとしてワインと一緒に楽しむのも良し、ポーチドエッグやアボカドを添えてブランチとしてもおすすめです。その際はトースターなどで軽く温めるとより美味しく召し上がって頂けるかと思います。
中に入れる具材は、ハムや他のチーズなんでもお好みのものでOK。その時の注意点としては、水分の多くない食材を選ぶこと。前回のマドレーヌ同様、順に混ぜるだけなので、冷蔵庫にある具材を使って、気軽に作ってみてください。
２~３日は保存可能ですが、スライスしてから1枚ずつラップで包み冷凍も出来ます。解凍する場合は、冷蔵庫に移しゆっくりと自然解凍を。

春のお花見シーズンや、これからの新緑の季節のピクニック、休日ブランチにとCAPUTOの『クラッシカ』で作ったケーク・サレ、皆さまにお楽しみ頂けましたら嬉しいです。

スモークサーモンとフェタチーズのケーク・サレ

＜材料＞

8cm×18cm×7cmのパウンドケーキ型1台分

卵(M玉): ２個
牛乳: １５０ｃｃ
オリーブオイル: ５０ｃｃ
白ワイン: ５０ｃｃ
クラッシカ: ２００ｇ
ベーキングパウダー: 小さじ１

スモークサーモン: １２０ｇ
フェタチーズ: １００ｇ
ケッパー: １０ｇ
ディル(葉の部分): ５ｇ＋1枝分
無塩バター: １０ｇ

＜下準備＞

オーブンは１８０℃に予熱する。
パウンドケーキ型にオーブンシートを敷く。
材料は全て室温に戻しておく。牛乳は人肌程度に温めておく。

＜作り方＞

①スモークサーモンはざく切りに、フェタチーズは手でほぐす。ケッパーはみじん切りに、ディルは５ｇ分の葉は粗みじんにし、１枝分は葉を摘んでおく。
②ボウルに卵を溶きほぐし、オリーブオイルと白ワインを加えよく混ぜ合わせる。軽く温めた牛乳も加える。
③大きなボウルにクラッシカとベーキングパウダーをふるい入れ、中心をドーナツ状にあける。その中心に②を一気に入れ、ホイッパーで中心からぐるぐると混ぜる。

④生地が均一になったら、ゴムベラに代え、①のスモークサーモンと粗みじんにしたディルの葉、ケッパーを加え混ぜ、最後にフェタチーズを混ぜ合わせる。

⑤生地を型に注ぎ、台に数回落とし空気を抜き、表面に①の刻んでないディルをのせ、中心に細長く切ったバターものせる。(このバターにより、途中でナイフを入れなくても真ん中がきれいに割れます。)１８０℃に予熱したオーブンで４５分焼成する。竹串に生地がついてこなければよい。型から外し、粗熱を取る。

合わせたワイン

LIBRANDI　/　Ciro Rosato
リブランディ / チロ・ロザート

イタリア南部、地図でいうとブーツの先端に位置するカラブリア州の土着の黒ブドウ品種ガリオッポ100%で造られる、フレッシュなロゼワイン。まさにサーモンピンクのようなチャーミングな色合いでお天気の良い昼下がりにぴったりです。海の近くで造られていてミネラルも感じる味わいなので、色味の相性だけでなく、このミネラル感とサーモンや塩味を感じるフェタチーズとの相性も抜群。ジューシーな果実味と酸味のバランスが良く、お食事を通して楽しめるロゼワインです。