ロゼワインとは?おすすめの飲み方やロゼワインに合う料理も紹介!

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ロゼワインとは

「in the pink(絶好調で)」「think pink(ハッピーに考える)」という表現を聞いたことはありますか。 ピンク色は幸せを象徴するハッピーカラー。ピンク色をしたロゼワインはまさに「気分の上がる」ワインなのです。 その一方で、赤でもない、白でもないピンクは「中途半端」で食事に合わせにくい。 「ピンク=甘口」で、食事に合わないからパス…。そんな風に思っている飲み手も、中にはいるようです。しかし、これらはもったいない認識です。 実際、ワインの本家本元ヨーロッパでは、ロゼブームは衰えることなく、夏を彩る風物詩として年々人気が高まっているのです。

目次

ロゼワインってどんなワイン

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ロゼワインの生まれる場所

ロゼワインの本家本元と言えば、フランス南部に位置するプロヴァンス地方でしょう。 なんと生産量の約9割がロゼで、フランスのAOCロゼワインの約4割を産出しています。 青い空、青い海を目の前に、昼間から飲める「サマーワイン」の代表選手なのです。 ロゼワインが造られているのは南仏だけではありません。 世界的に見るとロゼワインの市場は20年前から右肩上がりで、 イタリア、スペイン、ドイツ、もちろんヨーロッパ以外の国々でも産出されているのです。 イタリアならば、「キアンティ」で有名なトスカーナ州で、サンジョヴェーゼを使ったプレミアムロゼが注目されています。

お財布にもハッピーな価格帯

とどまることのないロゼワイン人気の背景には、幸せな気分にしてくれる色が秘密だけではないようです。 実際は、その価格帯が裏支えしているところもあるでしょう。一般的にロゼは1000円から3000円程度で購入できるために、 お財布にも優しいのです。世の中には数百万円するワインもありますが、全てのワインが超高額である必要はなく、 気軽に飲めるワインが存在することは、経済的にもハッピーとも言えるでしょう。

ロゼワインの醸造・製法

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さて、このロゼワインには、様々な造り方があることをご存じでしょうか。 簡単なものから、難しいものまで4つご紹介しましょう。

  1. ①ブレンド法
  2. ②ロートリング法
  3. ③直接圧搾法(ダイレクトプレス)
  4. ④セニエ法(短い醸し)

①ブレンド法

名前の通り、白ワインと赤ワインをブレンドする方法です。 2つのワインの融合が難しいためか、EUではこの手法でロゼを造ることは禁じられています。 しかし、シャンパーニュだけは例外で、ほとんどのロゼがブレンド法で造られています。

②ロートリング法

白ブドウと黒ブドウを混ぜて仕込む方法です。 ドイツなどで、この手法から造られたロゼワインを見かけることがあるでしょう。

③ダイレクトプレス

黒ブドウを原料に、白ワインとほぼ同じ手順でワインを仕込みます。 果皮と果汁を分離する「圧搾」と呼ばれる工程を、ややしっかりめに行います。 そうすると果汁と一緒に果皮から色素とタンニンが抽出され、ピンク色をした果汁が取り出せるのです。 そのうっすらピンクがかった果汁を集めてアルコール発酵を行えばロゼワインの出来上がりです。 この手法を行った場合は、ソメイヨシノのような淡いさくら色になります。 プラヴァンス・ロゼが代表選手です。

④セニエ法(短い醸し)

一言でいうならば、赤ワイン醸造の応用と言えるでしょう。 赤ワインは発酵が始まってしばらくすると、黒ブドウの果皮や種子から、色素とタンニンを抽出される「醸し」という工程があります。 イメージとしては茶葉から紅茶をいれるのと似ているでしょう。 ところで、この「醸し」を短く行うと、ピンク色をした液体が取り出せるのが想像できますでしょうか。 いうならば、紅茶を入れるときに、本来ならば3分抽出するところを、1分でティーパックをひきあげるというイメージです。 醸しの時間によって色の濃さは変わってきます。当然ですが醸しを長く行えば行うほど濃いピンク色になります。 フランス、ローヌ地方のタヴェルはこの手法で造られています。

ロゼワインの楽しみ方

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アメリカの文豪ヘミングウェイはスペインのナバラ産のロゼワインが好きで、一日3本飲みました。 アカデミー・デュ・ヴァンの創始者のスティーブン・スパリュアも、「無人島に1本だけワインを持って行くならタヴェルのロゼだ」と強調していました。 これはロゼワインには、白にも、赤にもない、飲み手を魅了する楽しみ方があるからではないでしょうか。

テーブルに華やぎを添える

ピンクは「幸福」、「元気」を象徴する色です。 雨の日にピンクのシャツを着るだけで、晴れやかな気持ちになるように、 化粧の最後にチークとリップを入れるだけで気持ちが高揚するように、 テーブルにロゼワインが添えられているだけで、美しい見た目に、気分は高揚します。

季節と合わせる

テーブルに花を生ける代わりに、ロゼワインで彩るのもお洒落です。そして、ときには季節と合わせるのもいいでしょう。 春先、桜を愛でながら、ロゼワインを飲むのは風情があります。四季折々の美しい風景を楽しめる日本ならではの楽しみ方ではないでしょうか。

「型破り」も歓迎

旅先のフランスで、高齢カップルがロゼを氷水で割って飲んでいるのを見かけたことがあります。 日本では馴染みのない光景に、最初は衝撃を受けましたが、すぐに納得しました。 これは、「ワイン上手」なヨーロッパ人ならではの楽しみ方です。ワインを楽しみたい、一方で体にも気を使いたいという心意気なのでしょう。 何よりも型にとらわれない自由なセンスは真似したいところです。 そういえば、カリフォルニアのロマネ・コンティと称される「カレラ」のジョシュ・ジェンセンもワインに氷を入れて飲んでいたとか。

ロゼワインに合う料理

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白でもない、赤でもないロゼワインは、その両者の性格を持っています。 白ワインのような生き生きとした酸、赤ワインのようなタンニンはもちろん、香りも柑橘から赤系果実と幅広く香ります。 そのため、合わせられる料理のキャパシティーが広いのが特徴です。鮮魚から、ジューシーな赤身肉まで、まさに「万能選手」ともいえでしょう。

食事の色と合わせる

「料理とワインの色が合うと、なぜか馴染む」とはソムリエで世界一になった田崎真也さんの言葉です。 スモークサーモン、桜エビのパスタ、生ハムとメロン。ハッピー色にハッピー色がオンされて、テーブルがさらに華やかになるでしょう。

痒いところに手が届く

料理とのマリアージュにおいて、痒いところに手が届くのもロゼの魅力です。 普段なら、何をあわせたらよいか困るのが、野菜を使った料理ではないでしょうか。 ところが、ロゼワインの軽やかなタンニンは、どこか野菜のえぐみに似ており、しっかりとマッチします。 カポナータやニース風サラダ、タラの芽の天ぷらなどにも合うのです。

おすすめのロゼワイン

「紫貴あきの選ぶベストロゼ」

ウマニ・ロンキ
“チェントヴィエ”コッリ・アプルティ ーニ・ロザート
/750ml

3,075円 (税込)

商品コード : 8090

中南部の「顔」ともいえるモンテプルチアーノを使ったロゼワインです。 造り手はマルケのトッププロデューサー、ウマニロンキ。 直接圧搾法由来の淡いサーモンピンク。レッドプラムやネクタリンのような甘美なアロマが香ります。 口中には、柔らかい果実味がふわりと広がりますが、フレッシュな酸が引き締め感を与えています。 ワインに程よいボリューム感があるので、チキンのフリカッセやエビフライとも良いバランスが楽しめるでしょう。 普段からジューシー&フルーティーなワインがお好きな方にオススメしたい1本です。

コッレマッサーリ
“グロットロ”モンテクッコ・ロザート
/750ml

2,830円 (税込)

商品コード : 8179

モンテクッコは、トスカーナ州のD.O.C.ワインです。モンタルチーノとモレッリーノに隣接するためか、 モンタルチーノの力強さとモレッリーノの親しみやすさを足して2で割った様な素晴らしいバランスです。 フレッシュなレッドチェリーに、タイムやオレガノなどのハーブがアクセントに香ります。生き生きとした酸が、口中に清涼感をもたらしてくれます。 オールシーズンで楽しめますが、とくに初夏にはぴったりでしょう。相性料理はタイムを添えたチキンのローストと。アロマが同調して、自然と歩み寄ります。 珍しいD.O.C.ワインなので、ワイン会でも人気者になれそうです。いつもと一風違うワインを探している方にオススメです。

ラ・スピネッタ
ロゼ・ディ・カサノーヴァ・トスカーナ
/750ml

4,760円 (税込)

商品コード : 8070

トッププロデューサー「ラ・スピネッタ社」がトスカーナ北西部で手掛けるロゼワインです。 目にも美しい鮮やかなバラ色。捥ぎたてのラズベリー、スミレ、レモングラスが香ります。 緻密な酸味、滑らかなタンニン、ピュアな果実味と味わい全てにおいてバランスが良い優等生的なロゼワインです。 スモークサーモンとなら色が合うだけでなく、サーモンの脂とワインの酸がきっちり調和するでしょう。 「ロゼってはっきりしないからパス」と考えている人の固定概念をも打ち砕く味わいです。 贈答用のワインを探している方にオススメしたい1本です。花束の代わりにロゼも粋なものです。

リブランディ
チロ・ロザート /750ml

2,611円 (税込)

商品コード : 8180

1980年代、リブランディ社は土着品種ガリオッポとカベルネ・ソーヴィニョンをブレンドしたワインをリリースし、 「スーパー・カラブリア」とも絶賛されるようになった造り手です。 燦々と照り付ける太陽を連想させる鮮やかなピンク。 熟したレッドプラム、ピンクペッパー、セージが香ります。口中では芳醇な果実味と爽やかな酸が楽しめます。フィニッシュに心地よい苦みを感じることでしょう。 5本のロゼの中でも力強く、北京ダック、シニガン、ローストビーフなどジャンルを問わずしっかりとした料理に合いそうです。 肉好きな人に試していただきたいロゼです。

リヴェラ
カステル・デル・モンテ・ロゼ
/750ml

1,951円 (税込)

商品コード : 8141

ボンビーノ・ネーロを使ったロゼワインです。この品種は、水分を多く含む特徴があるため、ロゼワイン用として重宝されています。 青い空と海に映えそうな、鮮やかなコーラルピンク。チェリーキャンディやバラが華やかに香ります。 赤系果実を頬張ったようなジューシーな果実味を口中いっぱいに感じます。後半に感じるかすかな苦味は複雑性に貢献しています。 冷やして飲めるサマーワインの決定版といえるでしょう。スクリューキャップは屋外に便利で、プールサイドやアウトドアでも大活躍しそうです。

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