サルデーニャを代表するワイナリー
「セッラ&モスカ」に聞く土地とワインの魅力

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2026年6月、新商品マラスシリーズのお披露目も兼ねてセッラ&モスカ社の輸出販売を務めるヴィタリアーノ・ティッリート氏が来日しました。ワイン造りに対する思いや、サルデーニャの最新情報について伺いました。

目次

サルデーニャとは?美しいビーチと独自の伝統が息づく島

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シチリア島に次ぐ地中海で2番目に大きな島、サルデーニャ島。透き通る海と白い砂浜が美しく、国内外から多くの観光客が訪れるリゾート地です。とくにコスタ・ズメラルダは、サルデーニャ島民からも愛される人気観光地です。しかし、その魅力はビーチだけではありません。地中海の要衝として様々な国の支配や文化が入り混じってきた歴史を持つ一方、島中央部の山岳地帯では、他国からの影響を受けることなく独自の伝統文化を頑なに守り抜いてきました。謎に満ちた世界遺産「ヌラーゲ」やダイナミックな鍾乳洞など、今なお残る固有の文化が息づいています。さらに新鮮な海の幸や山岳地帯のチーズ、土着品種を使ったワインなど、この土地ならではの食文化も大きな魅力です。

サルデーニャの文化

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ーヴィタリアーノ氏
サルデーニャはもともと農業や酪農で生計を立てている人が多く、約150万人いる島民より羊の方が多いほどです。昔は海岸線沿いに住んでいると外部勢力に攻め込まれてしまう脅威があったため、基本的には内陸部で暮らしていました。今でこそ海岸線沿いに住んでいる人も増えてきましたが、ここ50年くらいの話だそうですよ。

サルデーニャの料理

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サルデーニャ料理は、羊乳チーズの「ペコリーノ・サルド」をはじめとする豊かな酪農文化がベースにあります。ジャガイモとチーズを包んだラビオリ風の「クルルジョネス」や、手打ちパスタの「フェリットゥ」には、仕上げにこのチーズをたっぷりとかけるのが定番です。
名物料理には、子豚の丸焼き(ポルチェッドゥ)や、粒状パスタの「フレーゴラ」、アルゲーロ産のイセエビ(アラゴスタ)などがあります。伝統的には肉やチーズなどの山側の食文化が中心でしたが、ここ30年ほどで魚を使った料理も急激に増え、今では島の豊かな海の幸と山の幸が見事に融合した郷土料理として愛されています。

サルデーニャを代表するワインとは?

サルデーニャの写真

ーヴィタリアーノ氏
サルデーニャの地元の人々は、ヴェルメンティーノやトルバート、カンノナウばかり飲んでいますよ。もちろん他の地域のワインや、他の品種もありますが、ほとんどは観光客向けで、地元の人はサルデーニャ産のワインを飲んでいますね。
セッラ&モスカでも特に売れているのは、ヴェルメンティーノやトルバートのワインですね。イタリア全土だとこの後紹介するマラスシリーズのオスカリも人気が高いです。実際にセッラ&モスカのワイン全体の売上の95%は、トルバート、ヴェルメンティーノ、カンノナウが占めています。

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とくにヴェルメンティーノとトルバートは2大品種と言っても過言ではないほど、サルデーニャにおいて重要なブドウ品種ですね。

サルデーニャのヴェルメンティーノの特徴は

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ーヴィタリアーノ氏
ヴェルメンティーノはもともとコルシカ島やサルデーニャ発祥のブドウです。
サルデーニャのヴェルメンティーノは、海風のニュアンスや、塩味、ミネラル感が味わいにすごく表れていると思います。トスカーナのヴェルメンティーノと比較しても、香りを感じただけでサルデーニャのヴェルメンティーノだとわかります。
サルデーニャの方がトスカーナよりもフローラルな印象がありますね。また、サルデーニャのヴェルメンティーノには、地中海灌木(ローズマリーやオリーブ)の香りも感じられます。実際にサルデーニャには多種多様なハーブが存在しており、ほぼすべての種類が揃っているのではないかと思うほどです。
サルデーニャでは島全体でヴェルメンティーノが栽培されています。風化した花崗岩(グラニート)の上に砂が堆積した砂質土壌が広がり、水はけが良く、風通しにも恵まれているため、ヴェルメンティーノの栽培に適した環境が整っています。その中でも、特にポテンシャルを発揮できるエリアとして、私が考えているのが北部です。

セッラ&モスカとは?サルデーニャを牽引する名門ワイナリー

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1899年、サルデーニャ島北部サッサリ県アルゲーロに創業。ブドウ畑の新しい管理方法と新しいワインを造るための技術の開発に力を注ぎ、その独創的な技術やノウハウによってサルデーニャ島全体のブドウ栽培とワイン醸造の発展に多大なる影響を与えたワイナリーです。『ガンベロロッソ』2013年度版では、ワイナリー・オブ・ザ・イヤーに選ばれるなど、サルデーニャだけでなくイタリアを代表する造り手としてさらなる発展を続けています。

最近のセッラ&モスカについて

ーヴィタリアーノ氏
2026年はセッラ&モスカが「テッラ・モレッティ・ヴィーノ(Terra Moretti Vino)」グループに加入してから10周年になる記念の年。特にこの10年は厳格にワインの品質向上に努めてきました。10年前の状態がすごく悪かったわけではないですが、ブドウ畑に関しては疑問に思うところがあり、自社畑の半分以上にあたる300haを植え替えることにしました。
この機会に、今とても需要の多いヴェルメンティーノの割合を増やしました。また、植え替えを行っただけでなく、新しい木樽を購入するなど品質向上するために投資しました。
植え替えや設備投資をしたほかに、お客様をお迎えしてワインを楽しんでいただくというホスピタリティにも注力しました。具体的にはワイナリーの中の「カーサ・ヴィッラマリーナ(Casa Villamarina)」という宿泊施設を改装しました。ワイナリーにはレストランも併設されており、サルデーニャ出身のシェフが伝統的な料理を出しています。
※テッラ・モレッティ・ヴィーノは、セッラ&モスカの他フランチャコルタの名門として知られるベラヴィスタなど、計6つのワイナリーを所有しています。

セッラ&モスカが所有するサルデーニャの銘醸地

ーヴィタリアーノ氏
サルデーニャは地中海に囲まれた島で、温暖な地中海性気候です。ブドウ畑は沿岸部から丘陵地帯まで広がっており、標高のある畑では冷涼な風が吹くため、ブドウの酸味を保つのに適した環境となっています。
サルデーニャでは島内各地で個性豊かなワインが造られており、なかでも北東部のガッルーラは代表的な産地として知られています。

セッラ&モスカの畑は、大きく分けて4つのエリアに分かれています。

セッラ&モスカが所有するサルデーニャの銘醸地の写真

① Gallura(ガッルーラ)
サルデーニャの北東に位置。花崗岩や大きな岩が点在する、なだらかな山々が広がるエリアです。地中海の花々やハーブも数多く自生しており、豊かな自然に恵まれています。
1996年に昇格した、サルデーニャ島唯一のD.O.C.G.「ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ」の生産地としても知られています。
セッラ&モスカでは、モンテオーロを生産しており、心地よい塩味と豊かなミネラル感を備えたヴェルメンティーノを生み出しています。

② Alghero(アルゲーロ)
サルデーニャの北西部に位置。小さな町ですが、アルゲーロ空港やビーチも多数あり有名観光地のひとつ。
セッラ&モスカは約580haを所有。自社畑のほとんどはアルゲーロに位置しています。平地が多いエリアでヴェルメンティーノ、トルバート、カンノナウ、カベルネ・ソーヴィニョン種など様々な品種を植えています。

③ Mamoiada(マモイアーダ)
サルデーニャの内陸部に位置。標高700mを超える高地でありながら、日中と夜間の寒暖差が大きいエリアで、カンノナウの銘醸地としても知られています。
新商品マラスシリーズのひとつである、ムスタッツォを生産しています。

④ Sulcis(スルチス)
サルデーニャの南西沿岸部に位置。地中海性気候の温暖で乾燥したエリアですが、海から吹く冷たい風が気温の上昇を和らげ、ブドウがゆっくりと熟します。赤ワインの銘醸地として知られ、D.O.C.「カリニャーノ・デル・スルチス」の生産地でもあります。
セッラ&モスカでは、テッレラーレを生産しています。カリニャーノは非常に晩熟なブドウ品種で、日照が不足すると成熟が不十分となり、青いニュアンスが現れやすいブドウ品種です。一方、温暖なスルチスではしっかりと完熟し、ジューシーで華やかな味わいのカリニャーノに仕上がります。

ヴィタリアーノ氏が選ぶお気に入りのワイン

ーヴィタリアーノ氏
お気に入りのワインは、タンカ・ファッラモンテオーロですね。もともと赤ワインが大好きで、自分の中にはネッビオーロとサンジョヴェーゼの血が流れていると思っています。

タンカ・ファッラは珍しいブレンドですが、ネッビオーロにも引けを取らない非常にクオリティの高いワインで、とても気に入っています。バルベーラ1本分ほどの価格でありながら、バローロに匹敵するほどのクオリティを持っていると思います。食事と合わせるなら、お肉は間違いないでしょうね。お肉をたっぷり使ったリッチなソースのパスタや、パスタ・アッラ・ノルマもいいですね。ボディが強すぎるスタイルではなく、料理に寄り添ってくれるようなエレガントな味わいのワインです。

モンテオーロは、ミネラル感もありつつ、複雑味もあって飲みやすいところがお気に入りです。食事と合わせるなら、魚料理は間違いないですね。和食ならお寿司も相性が良いです。サルデーニャの伝統料理なら、フレーゴラも合いますね。トマトを使っているので酸味とヴェルメンティーノがとても良いペアリングになります。お肉なら、鶏肉やウサギ肉など白身肉と合わせてもいいと思いますよ。

新商品「マラス」シリーズについて

ヴィタリアーノ氏の写真

ーヴィタリアーノ氏
セッラ&モスカは、歴史あるワイナリーとして地元で親しまれ、品種の多様性を重視したワイン造りを行ってきました。しかし、“少量で特別なものを届けたい”という想いから、この「マラス」シリーズは誕生しました。サルデーニャを代表するヴェルメンティーノ、トルバート、カンノナウを使ったハイクオリティワインを造ることを目指し、このプロジェクトは始動しました。

アルゲーロ出身の著名なデザイナー、アントニオ・マラス氏と、サルデーニャを代表するワイナリー、セッラ&モスカが融合し、新たな価値を創造していくという想いと、アルゲーロへの愛情を込めてラベルがデザインされています。

セッラ&モスカが誇る最高峰のワイン―――最高のヴェルメンティーノ、最高のトルバート、最高のカンノナウ。そのすべてが、このマラスシリーズに詰まっています。

新商品マラスシリーズのご紹介

① サルデーニャの伝統品種トルバート種のみで造ったメトド・クラッシコ

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セッラ&モスカ
オスカリ・アルゲーロ・トルバート・スプマンテ・ブリュット・メトド・クラッシコ

7,854円 (税込)

商品コード:26382

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調和のとれた上品な味わいが魅力のスプマンテです。同じテッラ・モレッティ・ヴィーノの傘下である、フランチャコルタの名手ベラヴィスタから培われたノウハウを受け継ぎ、その設備や技術を用いて造られています。柑橘や青りんご、ハーブやミネラルのニュアンスを感じる生き生きとした泡立ちで、調和のとれた上品な味わいが魅力です。

② 海のミネラル感じる軽快な飲み口と複雑な味わい

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セッラ&モスカ
アンバット・ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャ

8,115円 (税込)

商品コード:26372

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アルゲーロのテロワールを表現した白ワインです。北西斜面に位置し、心地よい海風が吹き抜ける区画のブドウを使用。セッラ&モスカのワイナリーがあるアルゲーロのテロワールを表現した1本です。青りんごや火打ち石、海の潮を思わせる豊かなミネラル感と、まろやかで厚みのある余韻が心地よく長く続きます。

③ 樹齢75年の古木のカンノナウを使用。凝縮感がありながらエレガントで調和した味わい

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セッラ&モスカ
ムスタッツォ・カンノナウ・ディ・サルデーニャ

8,676円 (税込)

商品コード:20172

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余韻が長く続く赤ワインです。昼夜の寒暖差を受ける標高600mを超える畑で育った樹齢70年を超える古木のブドウを使用。ダークチェリーやブラックベリーを思わせるフルーティな香りにほのかにスパイスのニュアンスが加わります。ダイナミックで力強いタンニンと心地よい酸味が特徴で、余韻が長く続きます。

  
新商品マラスシリーズの写真

独自の文化や個性をもつサルデーニャから、新たな可能性を切り拓くマラスシリーズ。サルデーニャを代表するワイナリー、セッラ&モスカのワインには風土や歴史、そして造り手たちの情熱が詰まっています。グラスを傾けながら、地中海に浮かぶ島に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

公開日:2026年8月
※掲載価格は執筆当時のものです。最新の価格は各商品詳細ページでご確認ください。

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