モレッティ

モレッティとは


1859年に創業されたイタリアで最も古い歴史を持つビールメーカーのひとつ。オーストリア帝国の文化的影響を強く受けている、フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州ウーディネで生まれ、現在ではイタリア全土で広く親しまれています。シンボルとなっている「髭を蓄えた老紳士」のラベルは、1942年からモレッティ社のビールのラベルに登場しています。

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モレッティビールの歴史


今から1世紀以上前、ルイジ・モレッティによって「ビールと製氷工場」がフリウリ地方ウーディネに設立されました。 当時のウーディネは、非常に静かでどこか退屈とまで思わせる小さな町で、1350年という古い時代から建てられた石の壁に囲まれており、その囲いの中で人々は、何代も職人としての誇りを受け継ぎながら商業を営んでいく地域社会を形成していました。ちょうどその頃、イタリアは国家統一という重要な局面を迎えます。当時この地方はオーストリア=ハンガリー帝国の統治下にあり、街ではしばしば独立運動が起きていました。こうした背景から、ウーディネのメイン広場にはオーストリア=ハンガリー帝国の大砲が備えられていました。

ヴィットーリオ・エマヌエーレ二世率いるサルデーニャ王国軍とナポレオン三世率いるフランス帝国軍の連合軍が、フランツ・ヨーゼフ一世が率いるオーストリア帝国軍と戦い、フランス・サルデーニャ連合軍が勝利した歴史的なソルフェリーノの戦いと同じ1859年、不穏な情勢のなか、当時37歳のルイジ・モレッティは信念と確信を胸に醸造所の設立を決意します。裕福な商人の家に生まれたルイジ・モレッティは、家族がオーストリア近辺で卸取引をしていた関係で、穀物、ワイン、蒸留酒、食糧、ビールの卸売り業にも精通していました。 自分の小さな醸造所が将来どんな風に成長していくのか、この時はまだ想像もつかなかったに違いありません。

ルイジ・、モレッティ モレッティビールの最初のボトルは1860年の夏に発売を開始しました。その当時とはボトルのサイズ等は多少異なりますが、産み出されるその味わいは発売された当初と少しも変わっていません。マシンを取り入れたオペレーションは当時としては非常に先進的であると大変評価され、今日に至るまでも同じように最先端のマシンオペレーションで時代をリードし続けています。1990年代に入り、発売当初から150年たった今、モレッティビールはフリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州を代表するビールというよりも、イタリアを代表するビールへと変貌を遂げ、新たなファンを獲得し続けています。

昔のモレッティ工場 今日モレッティビールはアメリカ合衆国、イギリス、カナダ、日本など世界40カ国以上に輸出されており、2006年 モレッティビールは業界内では最も重要といわれるワールド・ビール・カップにて、イタリアのビールメーカーとしては唯一金メダルと銀メダルの両方を授与されるという輝かしい成績を収めています。 また同時期に、南半球ではトップレベルを誇るオーストラリアの国際ビール品評会にて5個のメダルを獲得しました。南半球という非常に遠い地域においても、モレッティビールの質の高さが評価されている証拠ともいえるでしょう。 これによりモレッティグループは、かつてはドイツやアメリカのビールが君臨していた世界のビール市場の中に、イタリアのビールとしては唯一、その地位を確立していったのです。その後もiTi(国際味覚審査機構)2016クリスタル・テイスト・アワード受賞するなど、数々の賞を受賞し世界中でその味わいが評価されています。

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ひげおじさんのラベルの由来


モレッティのラベルになっている口髭を生やした男性は、1942年に当時の社長であったラオ・モレッティがウーディネで見かけた男性がモデルになっています。彼は、市内のホテルのバーの小さなテーブルで、ニコニコ嬉しそうに座っている老人のクラシックで正統派な雰囲気がモレッティのブランドを表現するために捜し求めていたものだと直感し、写真を取らせて欲しいと頼み込んだのです。そして、その老人の写真を撮り、モレッティのイメージキャラクターになってほしい旨を彼に伝え、同時にその老人に何かお礼をさせて欲しいので教えて欲しいと尋ねました。「Cal mi di bevi, mi baste」(ビールを持ってきてください!それで私は何でもしますよ)とフリウリ地方の方言で老人は答えました。 こうして、彼の写真がポスターになり、ブランドの顔として愛されるようになったのでした。
ひげおじさん

モレッティの味わいと種類


スタンダードのモレッティは厳選した麦芽を使用したコクのあるラガータイプです。ホップが効いていて、最後にしっかりとした苦みも感じられます。フレッシュさとまろやかさが心地よい、クラシックな味わいのビールです。

他にも、しっかりとした飲みごたえとほろ苦い余韻のあるアンバータイプのラ・ロッサ、イタリア産の小麦と大麦から造られる爽やかなヴァイツェンタイプのラ・ビアンカ、「イタリアン・ペール・エール」と名付けたホップ由来の香りと味わい豊かなIPA、シチリア産レモンを使用したレモネードをブレンドしたビアカクテル、ラドレルをご用意しております。

モレッティに合うおつまみ


モレッティと春巻き クラシックな味わいのモレッティビールには、フライドポテトや唐揚げ、春巻きなどの揚げ物はもちろん、イタリアビールならではの、ピッツァやパスタとの相性も抜群です。こってりした味わいの中華料理や、お好み焼きや焼きそばなどの香ばしいソース味とも、爽やかな苦みとのどごしで食べ進むこと間違いないでしょう。モレッティを作るフリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州には生ハムの名産地サン・ダニエーレがあります。いわずもがな、生ハムと楽しむのも最高の組み合わせです。気取らず、お好きなおつまみと楽しめるのがモレッティの魅力です。
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