おすすめのホームパーティーメニュー
秋冬 レシピ vol.4
乾燥ポルチーニと牡蠣のごはん
2023.12.7
クリスマスや年末年始と、家族や友人で集まることも多くなるこの季節。お手軽だけど本格的なパーティーメニューを料理研究家の西さんにご紹介いただきます。4回目は〆のごはん。おすすめワインと、前回に続きホームパーティーの楽しみ方についても語っていただきました。
乾燥ポルチーニと牡蠣のごはん
9月からお届けしている秋冬のホームパーティーメニュー。クロケットはアミューズに、グラタンは前菜の一皿として、メインの豚肉とプルーンのポットローストとご紹介してきました。今回ご紹介するのは、〆のごはん。洋食メニューのホームパーティーでも、やはり日本人!老若男女問わず〆のごはんをお出しすると、とても喜んでいただけます。
リゾットはちょうどアルデンテに仕上げるのはパーティーの最中ではなかなか大変だけど、ごはんであれば、お鍋や炊飯器にお任せです。土鍋やお鍋で炊けばそのままテーブルに出して、ゲストの前でふたを開けると…ふわっと立ちのぼる香りもごちそう!今回は乾燥のポルチーニに、旬を迎えた牡蠣を合わせました。ポルチーニの戻し汁と、牡蠣から出た旨味でとても味わい深く仕上がります。秋冬のホームパーティーに〆のごはん、是非お試しください。
<材料>
作りやすい分量
- お米
- 2合
- 牡蠣(むき身・加熱用)
- 150~200g
- 白ワイン
- 100cc
- 塩
- 小さじ1/2
- 生姜のみじん切り
- 正味10g
- ブラウンマッシュルーム
- 5個
- 無塩バター
- 15g
- 黒胡椒
- 適量
- クレソン
- 45g
- パルミジャーノチーズ
- お好みで
- レモン
- お好みで
<下準備>
乾燥ポルチーニは、ぬるま湯120ccで30分程戻しておく。
<作り方>
土鍋使用
- 牡蠣はザルに入れ、ボウルに薄めの塩水を準備しその中で振り洗いする。水気をきっておく。
- 戻したポルチーニは戻し汁と分けて、ポルチーニは粗く刻んでおく。
- 生姜はみじん切り、マッシュルームはスライス、クレソンは小口切りにする。
- 小鍋に①の牡蠣と分量の白ワインを入れ、中火にかける。沸騰してから牡蠣の大きさにより1~1分半ほど火にかける。ザルに取り、煮汁も取っておく。
- ポルチーニの戻し汁と牡蠣の煮汁に水を足して400ccにする。(炊飯器の場合は、表示の水分量にしてください。)
- お米を研ぎ、⑤の水分を20分浸水させる。
- 分量の塩と②の刻んだポルチーニ、③の生姜とマッシュルームを入れ、白米を炊くようにお米を炊く。
- 15分程蒸らしたら、④の牡蠣をのせて、更に5分程蒸らす。
- バターと黒胡椒、③のクレソンを加え、混ぜ合わせる。
- 器に盛り、パルミジャーノとレモンの皮をすりおろす。
<ポイント>
- ✓牡蠣はひだの部分に汚れがついているので、振り洗いをすることで汚れが落ちやすいです。
- ✓牡蠣は白ワインで先に火を通してから蒸らす際に入れることで、牡蠣の身が硬くならずに仕上がります。
- ✓クレソンの代わりにセリもおすすめです。
合わせたワイン
Banfi / Banfi Brut
バンフィ / バンフィ ブリュット
今回は人が集まる機会が増える年末年始にぜひおすすめしたい、リッチな味わいのスパークリングワインをご紹介します。
フランスのシャンパーニュと同じ、瓶内二次発酵で造られるピエモンテ州のスパークリングワイン。澱と共に2年ほど瓶内で熟成されているとのことで、ほのかな酵母の香りも感じられ、酸味とボリューム感のバランスが良く、エレガントな味わいです。
パーティーのスターターはもちろんですが、我が家では食後にスパークリングをお出しすることも。さわやかな酸と滑らかな泡立ち、すっきりとした後味が、食後のお口の中をさっぱりと洗い流してくれるよう。〆ごはんのあとの、〆スパークリングもおすすめです!
わたし流ホームパーティーの楽しみ方
ホームパーティー当日、テーブルクロスはどうする?どんな器を並べようか、お花も少し飾ろうかな…と、テーブルセッティングをする時間は、これから始まるホームパーティーをイメージしながら、ホスト側もわくわくするひと時ですよね。
今回は、私がホームパーティーのテーブルセッティングをするときに心掛けていることを少しお話しできればと思います。
まず、クロスについて。私のモットーは、ゲストに気兼ねなく、料理を味わってもらって会話も楽しむこと。テーブルクロスをかけたり、ナプキンを添えるとぐっとよそいきの風景にはなりますが、私はゲストによってクロスは使ったり使わなかったり。
非日常を楽しみにしてくれるゲスト、クロスを汚したらどうしよう…と気兼ねしそうなゲストなど、さまざま。ゲストが気兼ねなく楽しんでくれることをイメージしながら、テーブルクロスの有無を決めます。
お皿は前菜とメインの取り皿を大小重ねてそれぞれにおいて、テーブル中央には料理を盛り付ける大皿を。大人数の時など全員分同じ取り皿が揃わない場合は、色味を統一したり、同じ色でなくても大きささえ揃っていれば、バラバラな印象になりません。大皿は実際に並べて全体のバランスを確かめます。私はこの大皿選びを一番大切にしています。オーバルのもの、高台つきのような高さのあるもの、ボウル状のもの、ガラスのものなどテーブルに高低差をつけたり、形状を変えてテーブル全体にリズム感が出るように配置します。そこに少しのお花と、ペーパーナプキンのカラーで季節感を演出できれば、ようこそ!のこころがこもったテーブルに仕上がると思います。
大切な方々を招いてテーブルを囲むことも増える年末年始。皆さまのホームパーティーの何か参考になりましたら嬉しいです。
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